このにっくき

頭痛というやつは、なかなかに狡猾にこの26歳の独身男を
痛めつけてくれます。
奴らの居場所は基本的に右後頭部を根城にして、
そこから大きさ、形を変えて僕の脳みそをじわりじわりと痛めつけます。
やつらのリズムは心臓の鼓動とリンクしているようで、
微妙にずれがあり、それが僕をさらに効果的にいらつかせてくれます。
そう。それはいまも。