相似


髪を切ってさっぱりしたA作が、父親(僕です)に似ているとずいぶん言われる。
うれしいような面映ゆいような気分。
でも、彼は客観的(本当か?)に見てもなかなかかわいい顔をしているのに、
客観的に見ても(本当に)可愛いとは言えない僕に似ているというのは、二つの意味で嘆かわしいのではないか。
僕にもこんなに可愛い頃があったのか、と失われた日々を嘆き、
彼も30年後にはこんな風になってしまうのか、と損なわれる日々を嘆いてしまう。



いやいや、大丈夫だよね。どっちに転んでも。